ホリー・ハンター、ハーベイ・カイテル出演。
イギリスから海を渡り、ニュージーランドに嫁いできた女性が主人公。自らの意志で話すことを拒み、娘とのみ手話で会話する。自らの言葉ともいえるピアノを、重くて運べないという理由で海辺に置き去りにされ、自分の殻に閉じこもる。
一方、通訳として現れたその土地の男は主人公エイダにとってピアノがいかに大切なものかを理解し、ピアノをまず手に入れることで結果的に彼女の心をつかみ、彼女を手に入れる。
その人にとって何が大切か、を念頭に置いて行動することがいかに大事か、考えさせられる。
オーストラリアが舞台の映画を見たかったのだが、ニュージーランドが舞台のこちらの映画がヒットしてきた。
この映画って、舞台はニュージーランドだったのね。
青一色、ともいえる映像美で、観ているだけで海の中に潜り込んでいるような、世界とは切り離されていくような、独特の雰囲気が醸し出されている。
ファッションも、クラッシックというか、イギリスの古き良きドレッシーさなのだけれども、それがまた素敵。
新天地での青いドレスからも、明るい未来が感じられる。
ピアノによる音楽、海や砂浜の映像、エイダとベインズの個性的な魅力、子役の可愛さと演技力、ファッションにインテリアに、色々良かった。
言わずもがなだけど、大人の映画です‼
『ピアノ・レッスン』 ジェーン・カンピオン監督 ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール、アンナ・パキン出演、マイケル・ナイマン音楽 1993年