『図書館司書30人が選んだ猫の本棚』という本にて紹介されていた本。以前から書架にあって、なんだか気になるタイトルだ、と長年思いながら手には取らずに過ごしてきたが、実際に手に取ってみたら目次に「人間の家をのっとる方法」など書いてあり、早く読みたいとワクワク。最近「猫を飼いたい」と言い出した子どもがこの目次を見たら一緒に笑えそう、と思い帰宅後、目次を見せる。「読みたい、読みたい」「読んで読んで」と、目次だけでなく、第一章から読むことに。ちょっと読んだだけで大爆笑。「かわいいーーー」を連発。図書館の書架に背だけで並んでいた時は、ちょっとくたびれて見えたけれど、こうやって誰かの手に届くと輝きだす本の力、特にこの本の力のすごさを感じました。最近、毎日、5ページぐらいずつきりのいいところまで一緒に読んでいる。写真も豊富なので、写真が出てくると奪われて「かわいいーーー」が始まる。この本のコメントが見たい、というので
アマゾンでひいてみたら、と言ってアマゾンで242件ある感想の中から、長そうなコメントを選んで読んで、また大爆笑。猫の下僕です、とか、この本を読んで猫に出ていかれないように快適な環境を整える努力をしています、とか(笑)
アマゾンの感想の中で、「声を出さないニャーオ」のことを書いている方がいて、そういえば、もうすでに読んだところにも、「声を出さないニャーオ」のことが書いてあったよね、とページをめくって再確認。すでに読んだ文章には、「声を出さないニャーオ」については、しゃべり方の章でくわしく解説します、と書いてあり、今度は目次でしゃべり方ののっているページを確認して、「声を出さないニャーオ」はどんな時に発動するのか確認。どうしても欲しいものがあるとき、などだそうです(笑)
前書きはいいかな、と勝手に第一章から読んでいたが、
「ここ読んでない!」と発見され、「まえがきも読んで」と。失礼しました!
この本は、6週間で母猫を交通事故で失った子猫が、賢く学んだ、人間の家をのっとる方法を始め、お気に入りの椅子を猫専用にする方法、気に入った食事を出させる方法、など、ノラや子猫たちに向けて処世術を語っている、という設定。
『猫語の教科書』 ポール・ギャリコ著 筑摩文庫 1998年