モーツァルトの歌劇。大衆オペラを意図して作られた。
パパゲーノという鳥の恰好をした鳥刺しが主人公で、昔は「ゲッ」と思っていた。正直なところ。夜の女王のアリアとか、部分的に聴いていた。これがさ。子どもができて、あー、一緒にオペラとか聞きにいきたいなー、と思ったときに、ドンピシャじゃないの。もともと音楽的にはパーフェクトに素晴らしいし、馬鹿馬鹿しい鳥の恰好も、オルゴールのようなグロッケンの音色も喜びそうだし、まず一番に一緒に見に行きたい演目。
そういえば、『アマデウス』の映画の中でも、モーツァルトは息子と奥さんを連れて観劇してるシーンがあった。
ジョニー・デップが『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出演した時も「ゲッ」と思ったけど、ジョニー・デップもインタヴューで、息子に見てもらいたいと言っていた。
結局、誰かに見せたいとか、誰かと一緒に見たいとか、そういう風に作品は伝わっていくわけだから、やっぱり『魔笛』とか、『フィガロの結婚』が最強なのかもしれない。
個人的な趣味嗜好で言えば『タンホイザー』とか、ワーグナーのオペラが好きなんだけど、誰かを誘えるかといったら、、、誘えたとしても、断られそう。
断られなかったとしても、お付き合いさせて、退屈させてしまうかもという懸念がある。モーツァルトのオペラにはそんな心配がいらないのがすごい。
『魔笛』ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
1791年9月30日初演 ウィーン、アウフ・デア・ヴィーデン劇場