ジャスティン・ティンバーレイク主演。時間が通貨の設定。
25歳を過ぎると日々労働した分の通貨(余命時間)をもらい、スラムでその日暮らしをする男性。24時間以上の時間を見たことがない。
ある日、富裕層のタイムゾーンから紛れ込んだ男性から116年という時間(通貨)を譲られ、主人公は都市からリムジンを呼び、次々と通貨(1か月だったり、2か月だったり)を支払い、タイムゾーンを越境し、都市へと移動していく。
都市に着き、高級ホテルのスイートルームに身を落ち着け、ひとときシャンパンとともに豪華な朝食を摂る主人公。ホテルでは素敵な女性とも視線を交わす。
ホテルスタッフにカジノの場所を教えてもらった主人公はカジノに繰り出し、資産(時間)を1000年に増やす。
ホテルで視線を交わした素敵な女性は、カジノで勝負した大富豪(時間持ち)の令嬢だった。
令嬢から自宅でのパーティーに誘われた主人公は、高級車を購入しパーティーへ乗り込んでいく。
そしてカーチェイスやら逃避行やらロマンスやらが始まるのだけど、あとは見てのお楽しみ。
スラムから都市へと成りあがっていき、都市でも大胆不敵な主人公。
でも、一人の女性に、親友に、少女に、身近な人への思いやりや優しさを常に優先して等身大の主人公。
生きるとは、生き抜くとは、誠実な生き方とは、時間とは、お金とは、となかなか考えさせられる。
そして、ダイアモンドのピアスでギリギリのタイミングで命繋ぎをした主人公と令嬢。ダイアモンドは決して飾りではなかった。いつか役立つ日が来るのかも。(来てほしくないけど)
この富豪令嬢の冒険心や好奇心や倦怠感が主人公のタイミングとマッチして二人の冒険と愛情が育った。
男女の関係性という意味では、どこか『タイタニック』を彷彿とさせるところがある。
『TIME』アンドリュー・ニコル 監督 フォックス 2011年