フィンランドのヘルシンキに住んでる26歳青年のミニマルライフへの試み。モノはいらないという強い心情から、全ての所持品を一度倉庫に預け、毎日1つずつ取り出していくという試み。7つぐらいでまず止まって、50ぐらいでもまた止まる。7つぐらいまでは、言ってしまうがコートとか、ブランケットとか、マットレスとか。何よりも防寒グッズでした。靴下については随分迷っていた(笑)冷蔵庫もないから、部屋の窓の外にジュースを出しておいたり。(凍ってしまいそう)突っ込みどころ満載なんだけど、ものすごく勉強にはなる。だって、こんなことしないもん。できないもん。最後の方には結局ほとんど元に戻すのだけど(笑)その過程があるから、一つ一つのモノに対する感謝だったり、有難みはすごくある。仕事に行くためのシャツを着た時、「服に体をつつまれる心地よさ!」って、めっちゃ感動してた。
この馬鹿げた実験に付き合わされる弟(食事の差し入れしたり、)や親友(いちいち家具を戻したくなったときに付き合ってくれる)など、周りに助けてくれる人がいるんだけど、そういう大切な人の存在にも気づかされる。
主人公によると、まず生活必需品は100アイテムだそうです。
その後、生活を楽しむためのものがプラス100アイテムだそうです。
200アイテムあれば生活を楽しみつつ、ミニマルライフを送れるらしい。
ミニマルライフをしていたころの主人公の部屋もガランとしていて気持ち良いのだけれども、彼女ができて、人間らしい部屋に戻ったところもやっぱりいい。
これを見たら大掃除とお片付けがはかどるかなと思ったのだけれども、やっぱり人間らしい生活、楽しみのある生活、個性を感じられるその人なりのアイテムのある生活もいいなあ、という結論に至ってしまった。
ただし、洋服はそんなに必要ないかもしれない。もともとそんなに持っていないが。
『365日のシンプルライフ』 監督・脚本・主演:ペトリ・ルーッカイネン 2013年 (C)Unikino