少年が道で吐いてしまったのを助けてくれた女性のもとに、病気が快復した少年がお礼に訪れる。女性が着替えているところを覗いたり、石炭運びを手伝った後に身体の汚れを風呂で落としてもらったり、ドキドキするシーンを経て二人の逢瀬が始まる。
少年は学校をサボって女性のもとに通い、小説を読み聞かせてあげる。
教科書を読んであげたり、小説を読んであげたりしている時の女性と少年はとっても楽しそう。
しかし、女性には秘密があり、、、。
物語を介して結びつく関係の強さを再認識。好きなことを、好きな人と共有するって楽しいし、それは忘れ難い体験で、強い絆。
その辺が物語の後半で明らかになります。
途中で二人が自転車旅行をするシーンが爽やかで素敵。
この小説は『愛を読むひと』という邦題で映画化されていて、
こちらもぜひ合わせてご鑑賞ください。
『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク著 新潮文庫 2003年