プロヴァンスの贈りもの


『グラディエーター』のリドリー・スコット監督&ラッセル・クロウのコンビ。『グラディエーター』は壮大な歴史映画だったけど、こちらはお腹もちょっとたるんだ、緩めのラッセル・クロウのラブ・コメディ。

ロンドンでトレーダーをしている主人公は、かなり強気に一日の取引を終え、仲間と勝利を味わっていた。帰宅し、郵便物を確認していると、昔大好きだったヘンリー伯父さんが1か月前に亡くなったとのこと。ただ一人の身内だった主人公は遺産相続の手続きのため、フランスのプロヴァンス地方へ行かなければならなくなった。

秘書が飛行機やら公証人とのアポイントやらを全て手配し、いざプロヴァンスへ。

伯父さんのぶどう畑と家屋敷はさっさと売却するつもりで、できれば高値で売りたいと、主人公は出かけていく。

途中、レンタカーで美女をひき殺しそうになったりしながら、慣れない車で家屋敷にたどり着く。(この車の名前がずっとモヤモヤしてたけど、SMARTでした。本田じゃなくて、スマートというドイツの会社のようです。メルセデスベンツが半分出資してるみたいです)

フランス語のナビが全く分からず運転に四苦八苦するも、ようやく屋敷に到着。

家屋敷の写真を撮ろうと、スマホを構えながら敷地内を巡っていると、どの景色にもかつての伯父さんが現れ、思い出が蘇ってくる。

空っぽのプールで、飛び込み台から身を乗り出して撮影しようとしたとき、飛び込み台の板が折れ、プールに落っこちる。

そのとき、主人公に車をぶつけられそうになり、自転車で転んでしまった美女が通りがかる。庭に止めてあった個性的な車を見て、こいつにちがいない、と探しにきた。

その時主人公はあらゆる手段を使って空っぽのプールから這い出ようとしていたところ。

泳げるでしょ、とプールの両端から勢いよく水を流し込む、容赦のない美女。水圧に翻弄される主人公。

一方、伯父さんの持っていたブドウ畑で造られたワインは激マズで、評価が下がることは否めない。しかし伯父さんのブドウ畑には秘密があった。激マズワインを作っていたのは表の顔で、裏の顔は実は、、、。(税金対策!?)

プールに落ちて携帯電話にも出られず、会社のオーナーとの約束にも間に合わなかった主人公は、帰国後オーナーから、退職金か、パートナーになるかどちらかを選べと言われる。主人公の答えは・・・?

プロヴァンスの風景、リゾート地でのリラックスした装い、ワイン、インク、手紙、写真、テニス、ブドウ畑の管理人宅での食事風景や大皿料理、など見どころ満載。(私には)

しかし、ブドウ畑の管理人の、父に対する扱いが非道なんだけど。。。

リラックスした装いで思い出した。主人公は初めはスーツで来るのね。白いシャツで敷地内を歩きながらトマトをかじって、白いシャツが染みになった。あーあ、って観ている人は思ったと思うんだけど、チャチャッと自分で染み抜きして風呂場だか窓辺に干すところ、なんかカッコよかった。

そして、オーナーを怒らせて一週間の停職をくらっている間、伯父さんのクローゼットからゆったりした、いかにもリゾート着らしい装いに着替えると、表情もゆったりと、寛いでいく。

あの美女とのデートにこぎつけてお互いに自己紹介するときは、

各々、最悪の性格から自己紹介していくところが可笑しかった。

『プロヴァンスの贈りもの』 リドリー・スコット監督 ラッセル・クロウ、

マリオン・コティヤール出演 2007年

監督がインスパイアされたというエッセイはこちら。日本にもプロヴァンスブームを引き起こした。イギリス紀行文学賞受賞。こちらも大好き。

『南仏プロヴァンスの12ヶ月』 ピーター・メイル著 河出書房新社 1993年


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