O・ヘンリーの名作。ストーリーはもちろん知っていたけれども読んでみた。献身してまで贈り物ってするべきなのかな、ってちょっと思ったので、気になって読んでみた。
読み継がれているだけあるなー。読ませるなー。考えさせるなー。そして、とても心に沁みた。なんなら涙出そうになった。
贈りもの、ってこういうものを言うんだろうな、って。
相手のことを考えて考えて、自分を犠牲にしてしまっても厭わないぐらい身を削って差し出してしまうようなものなんだろうな、って。
いいとか悪いとかでなく、そうせざるを得ない時はすればいいのかな、って。
そして、そのように愛することができる相手がいること自体が素晴らしいな、って。
この短いストーリーの一文一文、二人の主人公のやり取りの一つ一つに愛情が込められていて、心に沁みた。
「賢者の贈りもの」(『賢者の贈りもの』O・ヘンリー傑作選Ⅰより) O・ヘンリー著 小川高義訳 新潮文庫